屋根裏に侵入する小動物による被害

屋根裏に侵入する小動物の被害と対策

先日、連棟式(長屋造り)建物を購入して、隣家へ挨拶に行ったときに「屋根裏をネズミが走り回っている」と言われました。

隣の屋根裏にネズミがいるということは弊社が購入した家にもいる、と思っていて間違いありません。連棟式建物を購入した時点で予想していました。住宅の屋根裏は静かで人間の目に触れにくい場所なので、小動物が住み着きやすい環境です。これらの小動物が屋根裏に侵入すると、建物にさまざまな被害をもたらす可能性があり、また健康被害のリスクもあります。そこで今回は、屋根裏に住み着く可能性のある動物、発生する被害、駆除方法、そして被害を未然に防ぐための対策に関する話題を取り上げます。

屋根裏に侵入する可能性のある小動物

屋根裏には、以下のような小動物が住み着くことがあります。

ネズミ
ネズミは屋根裏に侵入する可能性が最も高い動物で、壁の中を走り回り、配線をかじったりします。

■ ハクビシン
ハクビシンは23区内でもよく見られる動物で、電線を伝って移動している姿を見ることもあります。屋根裏では断熱材を破って巣を作ることがあります。

鳥類
スズメやハトなどが屋根裏に入り込み、巣を作ることがあります。つい最近も売却のご依頼をいただいた戸建の屋根裏に、鳥の巣がありました。(鳥はいませんでした)

昆虫
ハチなどの昆虫が巣を作る場合もあります。特に攻撃性が強いスズメバチなどには注意が必要です。ハチの巣は屋根裏では見たことはありませんが、軒下では時々見かけます。
他にも、以前売却のご依頼をいただいた北区の空き家でヘビが棲みついていたことがありました。

屋根裏に小動物がいた場合の被害

屋根裏に小動物が住み着くと、以下のような被害が発生する場合ばあります。

1.建物の損傷
配線をかじる、断熱材を破る、屋根板や木材に穴を開けるなどの被害が発生します。屋根裏ではないのですが、弊社が購入し、リノベーションして賃貸していたマンションの3階の部屋で、洗濯機置場の排水管をネズミにかじられて、賃借人の方の洗濯した雑排水が2階の部屋に漏れてしまいました。
ところが2階の部屋が空室だったので、所有者が漏水に気づかず1階の方にもご迷惑をおかけしてしまった、ということがありました。

2.悪臭
糞尿の蓄積により天井にシミができたり、悪臭が漂ったり、時には重みで天井が落ちることもあるそうで、住環境が悪化します。

3.健康被害
動物の糞尿や毛に含まれる病原菌がアレルギーや感染症を引き起こす恐れがあります。

4.騒音問題
夜間に動き回る音や鳴き声が聞こえ、安眠を妨げる場合があります。

小動物の駆除方法

屋根裏に小動物が入ってしまった場合、駆除するには以下のような方法があります。

1.専門業者への依頼
上記の小動物駆除の専門業者に依頼する。費用は掛かりますが、安全に作業をしてくれます。また侵入口を塞ぐなど、再発防止対策も施してくれます。

2.忌避剤の使用
市販の忌避剤(きひざい)を使用して、小動物を屋根裏から追い出します。

3.トラップの設置
捕獲用のトラップを設置し、動物を捕獲して屋外へ放す方法です。

4.清掃と消毒
動物がいなくなった後は屋根裏を徹底的に清掃して、消毒することで再侵入を防ぎます

お子様へ贈る 今月のおすすめ絵本(読物)

こまったさんのオムレツ

作:寺村輝夫
絵:岡本颯子
出版社:あかね書房

こまったさんのお店は駅前の小さな花屋さんです。
ある日、こまったさんのお店に【オムレツ島旅行当選】のハガキが届きました。出発は明日の4月31日です。翌日の朝、こまったさんが朝ご飯を作ろうと冷蔵庫を開けると、カラで何も入っていません。こまったさんが冷蔵庫の中をのぞきこんでいるとそのまま中に吸い込まれ、ドアが閉まってしまいました。

トウリハウジング特選物件情報

編集後記

今回は、屋根裏に入った小動物に関することを話題にしました。小動物が家の中に入ってしまうと、いろいろな被害を受ける場合がありますので、被害を未然に防ぐためには、小動物が家の中に入らないようにすることが必要です。以下のような予防を心がけておくのが良いと考えます。

1.屋根や壁の点検
 屋根や壁に小動物が侵入できるような隙間や穴がないか定期的に確認し、修理をしておきましょう。 と言っても、例えば小さなクマネズミなどは頭が通れる1㎝ほどの穴があれば侵入できるようです。

2.食べ物の管理
 小動物が屋根裏に侵入する原因の一つに食べ物があります。屋内での食べ物の管理を徹底し、ゴミ箱を密閉してください。空き家になると小動物はエサのある家に移動することが多いようです。

3.忌避剤の使用
 侵入を防ぐ目的で忌避剤を使用し、小動物の居心地を悪くする方法も有効です。屋根裏の小動物は、建物や健康に重大な影響を与える危険があります。定期的な点検と予防策を行い、問題を未然に防ぐことが重要です。もし屋根裏に小動物が住み着いてしまった場合は、早急に対応することで被害を最小限に抑えることができます。安全で快適な住環境を維持するために、参考にしてください。

さっそく査定する